タイトル | : 転売について |
記事No | : 5914 |
投稿日 | : 2007/10/24(Wed) 21:47 |
投稿者 | : 浅井真紀 |
浅井からの解答に時間がかかってしまった事が状況の悪化を招いてしまいましたね。申し訳ありません。 言葉をまとめるのに、随分と時間がかかってしまいました。 今回の事は、一つ一つに関してはさしたる問題では無く、 しかし様々な状況が折り重なる事で、 結果的に大きく広がってしまった問題である気がします。 この出来事は、このレスを持って終了できればと思います。
●今から書く言葉は、誰かの行為に対し、誰かがこう動けば問題は無くなる、 と言った類のものでは無く、決して軽くも、明快な答えがあるわけでもありません。 誤解、御幣を招く事もありえるでしょう。 故に、今回の出来事に関心を持って読まれている方は、 部分的な言葉のみを重視するのでは無く、全体を通して読まれた上で、 各々が他者の言葉に惑わされずに考えて頂ければ幸いです。 また、転載される際にありがちな、一部を抜き取ってコピー&ペーストされている場合も、 要点を意訳されるのでは無く、全文を読まれるよう伝えて頂ければ有難く思います。
繰り返しになりますが、明快な答えはありません。 出しようが無いんです。 その前提の、御熟読いただければと思います。
■「転売」による「被害」とは何か
今回の件について見解を述べる前にまず、 何故浅井は転売について問題視をしているのか、 先にその事を語っておきたいと思います。
浅井の関わる範囲で、転売という行為が目立ってきたのは、 2000年頃に製作、販売したマルチの辺りでは無いかと思います。 その時はまだ、散発的な事もあり、何かしらの対応を講じる所まで、 考えが至らないというのが正直な所でした。 それが、無視出来ない事態となってきたのは、レイキャシール1.5の販売あたりからです。 特に発売を始めた頃は、資金の限界まで生産を行っても製品が足りず、 挙句その製品の多くがヤフーオークションへと流れる有様でした。 その為、当時浅井が状況解消の為にとっていた選択肢は、
・イベント参加の回数を増やし、買えるタイミングを増やす、 ・一回のイベントへ持ち込む量を増やす、 ・整理券を配布して、一人一限とし、買占めをさせない、
といったもので、基本は「まずイベントありき」。 その上で、純粋に欲しいと思ってくれている人が、 転売利益を目的とした買占め行為により、 不利益を被らないようにする事にありました。
欲しくて来場してくれたのに、並んでくれたのに、 買占めによって、自分は買う事が出来なかった。 しかも、買い占めた人は数時間と経たずオークションにそれを並べ利潤を得ている。 これを目の当たりにして、怒りや徒労感を感じない人は少ないでしょう。 イベントの回数や持込数を増やしたのは、 そんな状況を打破したかったからです。
つまり「転売」という行為による問題というのは、 「買占め行為」による問題と同義であると言って良いでしょう。
■浅井に何が許されて、何が許されないのか。
「転売」と「買占め」 この二つは、特にイベントにおいて同時に行われる為、 同義のように語られがちですが、本来仕入れ販売業はすべからく「転売」です。 「買占め」とは行為の本質が違います。 ですから、古物商許可免許を取得している上での転売に関してならば、 法的に問題は無く、浅井の側から出来る事は、「イベントでの買占め」の防止と、 「プレミア価格での購入」をされないよう呼びかける事、これだけです。 風潮に対しての苦言を、個人の意見として語る事は出来ても、 正当な販売業を営む人に対し、公の販売自粛などは唱えられる立場ではありませんし、 また唱えるべきでも無いんです。
もしここで、浅井が法的に正当な中古販売を行う方に対して、 公の形で中止を求めるような事を行えば、それは「圧力」以外の何物でもありません。 そうなれば、これは「転売の道義性」などとは全く別種の、 もっと大きな危険性を孕む問題となりかねません。 一時の感情で振り回して良いものでは無いんです。 まして、一切発言を行っていない現在でも、このような揉め事に発展するのならば、 それが仮に一個人浅井真紀の意見としてであっても、 多方面に影響を残す迂闊な発言は控えるべきであると浅井は考えます。
勿論、「転売」という行為全般を、公認や是というつもりもありません。 黙認とも、言いません。 ただ今後を見据えて見つめているだけです。 これを何らかの形で認める発言んをしてしまえば、 悪質な買占め行為やプレミア販売さえも問題無いのだと拡大解釈され、 今以上に状況を悪化させる要因となりかねないからです。 ですから、肯定についてもまた、発言致しません。
今回の出来事について、浅井から公式な発言を残すのであれば、それは 「何も無いし、言及すべき事でも無い」
サポートの問題等、中古販売につきまとうトラブル等もありますから、 それが顕在化した際には、対策として何かしらの表記や対応を求める事はあるかもしれませんが、 それは浅井と当事者間で行われるお願いの範囲であって、 こんなところで公にして鬨を上げるような類のものではありません。
個人個人の中で感じられる事は色々とあるでしょうが、 こんな事は何ら重視するような問題では無いのだと考えて頂ければ幸いです。 騒ぐような事じゃないんです。
■問題化を楽しんでしまう事の危惧とお願い。
今回の出来事において、転売云々以上に危惧しているのは、 このような流れをゴシップ的に楽しむ環境に呑まれ、 本来の立ち居地を見失ってしまう事です。 ネット上では、騒ごうと思えばいくらでも火の手を大きくできます。 現在起きている出来事にしても、 「転売屋憎し」の感情が、個別のターゲットを見つけた事により、 必要以上に加速しているような気がしてなりませんし、 そこに加えて、荒れ始めた状況を楽む人々が、 事のより大きな問題化を求めて、更に場を煽っている可能性も高い。
もし本当に浅井や、浅井の販売している製品を面白いと感じ下さっているのであれば、 ゴシップ的な騒ぎを楽しむよりも、もっと立体を楽しんで下さい。 製品で遊んで下さい。改造を、撮影を、立体を通した交流を楽しんで下さい。 こんな騒ぎによる楽しさなど、後に何も残りません。
浅井が敵視するとすれば、それは立体を通して楽しめたはずの場所を乱す者であり、 それはイベントの買占めと同じく、ゴシップを楽しみ火を煽る者も同じです。
どうか、魔女狩りのような騒ぎに乗らず、 本来楽しむべき楽しみ方に立ち返って頂ければ幸いです。
この出来事は、この書き込みを持って終了宣言としたく思います。
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